アメリカ駐在が決まり、多くの方が最初に戸惑うのがビザの取得手続きです。 なんせ日本人は強いパスポートが使える民族ですから、「ビザを取得すること自体が初めて」という方も多いはずです。
この記事では、アメリカ駐在が決まった方向けに、ビザの基本から取得までの流れ、注意点を整理して解説します。
ビザとは何か
ビザとは、アメリカに入国し、一定の目的で滞在するための許可を示すものです。 観光などの短期滞在とは異なり、駐在の場合は就労を前提としたビザが必要になります。
駐在で使われるビザの特徴
- 会社からの派遣が前提
- 勤務先・職務内容・滞在期間が明確
- 原則として、会社(または指定された代理人)が申請を主導
多くの場合、「どのビザを取得するか」を自分で選ぶ必要はありません。会社があなたの職務内容や立場に応じて、最適なビザの種類を判断します。
ただし、ビザの性質を理解していないと、後で制約に気づくことがあります。そのため、
- 就労できる範囲
- 配偶者・家族の扱い
- 有効期限や更新の考え方
といった基本的なポイントだけは会社と確認しておくことが重要です。
ビザ取得までの流れ
ビザ取得は以下のような流れで進みます。
1.申請書類の作成
2.面接予約
3.面接
4.ビザ受領
詳細は以下で順番に解説していきますね。
1.申請書類の作成
ビザ取得にあたり最初に申請書類の作成が必要です。
海外駐在員の場合、たいてい会社からのサポートがあると思いますので、それに従って準備を進めましょう。
会社のサポートがない場合、自力のみで進めるのは難しいですから、以下のような申請代行業者を利用することをおすすめします。実際に利用し、とっても丁寧に対応していただけましたよ。

書類は英語で作成する必要があるため、想定より時間がかかると思います。早めに取りかかったほうがよいです。
意外!?な落とし穴、写真
このような公的書類の作成にあたってはだいたいの場合写真が必要…ということは皆さんご存じと思いますが、
アメリカのビザを申請するときの写真の規定がめちゃくちゃ独特です。
- 背景は白色のみ
- 半年以内に撮影
- 眼鏡ははずす
- 顔や背景に影がない
私は眼鏡を使用しているのですが、日本ではかけたまま写真撮影してくださいと言われることが多いのでついそのまま撮影してしまい、1回撮り直しするはめになりました…。
条件は変わる可能性がありますので、申請時に以下の領事館のサイトをチェックしてください。
なおこれらの条件を満たす、かつデータが得やすいという点で証明写真撮影機Ki-Re-iが使いやすかったです。ご参考までに!
2.面接予約
申請書類の準備が整うと、次に行うのが面接予約です。
私は代行業者を経由して申請していたため、代行業者の担当さんから「この枠が空いてますけどいつがいいですか?」と連絡があり、希望を返信して予約してもらいました。
面接は必ずしも希望した日時や場所を自由に選べるわけではなく、空き状況に大きく左右されます。
特に現在は混みあっているらしく、私自身も東京で面接希望でしたが空きがなく大阪まで行くことになりました…。
面接予約は申請書類提出後に可能になるため、この点からも、とにかく早く書類を作成しておいた方がよいです。
3.面接
面接当日は、指定された時間に会場へ行き、指示に従って手続きを進めます。
入館時に「ビザの面接にきた」と言えば、職員さんが手順を案内してくれます。
例えば私の場合(大阪の領事館で面接)
1.外でビザ面接待ちの列に並びしばし待機
2.入館
3.階段で上の階へ行き、手数料の支払いと指紋採取
4.さらに階段で上の階へ行き、面接→合格を言い渡されて終了
といった感じでした。
大変だったのは待ち時間が長かったこと。1時間以上待ったと思います。
面接自体は非常にシンプルで、遊園地のチケット売り場(笑)みたいなところに面接官がいるので、仕切り越しに質疑応答するだけです。
質問も以下のように、いたってシンプルでした。
- 何のためにアメリカに行くのか?
- アメリカの中のどこにいくのか?
- どれくらいの期間行く予定か?
ただし、面接では細かな受け答えよりも、申請内容と話している内容に一貫性があることが重視されているので、事前に申請書類を確認することをおすすめします。
余談ですが、面接待ちで並んでいると他の人の面談内容が聞こえてきます。
私のときは、すしざんまいの職人さんが職人育成指導で渡米するんだと言っていましたwロサンゼルスにお店があるみたいです。行ってみようかな…。
4.ビザ受領
面接に合格すると、その場でパスポートを面接官に渡します。
その後、パスポートにビザが添付された形で自宅に送付されてきます。
受領までにかかる時間は個人差がありますが、私の場合はちょうど2週間かかりました。
すぐに手元に届くわけではありませんので、この期間を見越して予定を組んでおくことが必要です。
ビザ取得時の注意事項
注意点① 「会社がやるから大丈夫」と思いすぎない
特に海外駐在用のビザの場合、会社主導で手続きが進むと思いますが、すべてが会社の範囲ではありません。以下は本人の責任です。
- 個人情報の正確性
- パスポートの有効期限
特に、パスポートの残存期間不足はよくあるトラブルです。事前に確認しておきましょう。
注意点② ビザ=入国保証ではない
ビザは「入国してよい可能性がある」という許可であり、入国を保証するものではありません。最終的な判断は入国時の審査で行われます。
したがって、ビザがあっても以下の点に注意しましょう。
- 指示された書類は必ず携帯する
- 虚偽の申告やあいまいな説明はしない
注意点③ スケジュールを想定して動く
この記事で何回もお伝えしたとおり、ビザは申請から取得までにかなり時間がかかります。
書類申請で2週間、面接を予約して当日まで2週間、ビザ受領まで2週間とすると、最短でも1.5カ月はかかります。
自身の渡航スケジュールを確認し、逆算していつから書類を作成するべきか、いつまでに面接を済ませるべきか、きちんと計算するようにしましょう。
まとめ
アメリカ駐在に伴うビザ取得は、初めて経験する人にとっては情報量が多く、身構えてしまいやすい手続きです。
しかし実際には、取得までの流れはある程度決まっており、やるべきことを一つずつ進めていけば難なく対応できますよ。
この記事が、落ち着いてビザ申請準備を進めるための参考になれば幸いです。


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