海外駐在が決まった後、誰もが実施することになる住まい探し。
とはいえ、非常に多くの人が戸惑うポイントです。
なぜなら日本と違い土地勘がなく、治安や家賃相場も分からない中で判断しなければならないためです。
住まいは毎日必ず使うインフラであり、選び方を誤ると通勤や生活そのものに支障が出ます。
一方で、考え方と手順を整理しておけば、必要以上に迷うことはありません。
本記事では、海外駐在が初めての人でも最適な住まいを選べる具体的な手順を解説していきます!
海外駐在中の住まいは超重要
駐在中の住まいが重要な理由
まず本編に入る前に、住まいを選ぶうえで最も大事なコンセプトをご紹介します。
それは「駐在員としての職務を全うできる状態であること」です。
住まいが生活の質や仕事の安定性を左右することは日本でも同じですが、特に海外では住まいによって差が大きく出ます。
したがって、好き勝手に住む場所を選ぶわけにはいきません。
例えば、以下のような失敗があると余計な手間がかかって仕事どころではなくなってしまいます。
- 治安が悪いエリアに住まいを選んでしまい、事件に巻き込まれた
- メンテナンスが悪い住まいを選んでしまい、電気や水道が止まってしまった
- 管理会社が怠惰で、いつまで経っても家の修繕をしてもらえない
したがって、海外駐在における住まい選びは日本での引っ越し以上に真剣に考えるべきです。
住まい探しのポイント
住住まい探しを始める前にまずやるべきことは、「何を優先して選ぶのか」をはっきり決めておくことです。
治安、家賃、通勤時間、広さなど、条件を思いつくままに探し始めると、物件を見るたびに判断が揺れ、決めきれなくなります。
先に優先順位を決めておけば、条件に合わない物件は最初から候補外にできるため、住まい探しがスムーズに進みます。
とはいえ、大方針は先の段落で説明したように「駐在員としての職務を全うできる状態であること」ですから、これをベースに考えればOKです。
具体的には、以下の順で考えていくとよいです。
- 治安
- 家賃条件
- 日当たり
- その他個人的な条件
以下で詳細について解説していきますね。
ポイント1.治安を調べる
治安が良いところに住むべき理由
治安は海外駐在における住まい選びで最優先です。
この記事で何度も繰り返している「駐在員としての職務を全うできる状態であること」を維持する上で治安が良いところに住むのがいい、というのは自明のことですよね。
また、海外においては治安の良さ=生活のしやすさに直結します。
治安が不安な地域では、次のような影響が出ます。
- 夜間の外出ができない
- 徒歩での移動ができない
- 生活範囲が自宅と職場だけになる
日本とは異なり、海外では地域ごとに大きく治安が異なることが多いです。
通り一本変わればスラム街…なんてこともよくあります。
だからこそ、どの地域に住むか?は最も重要なポイントになります。
治安の調べ方
治安は複数の情報から調べるのがベターです。例えば以下のような方法があります。
- 現地の治安マップで犯罪発生エリアを確認
- 会社の現地駐在員やローカルスタッフに居住エリアを聞く
- 不動産仲介業者に「駐在員が多く住む地域」を確認
例えば、アメリカに駐在する方は以下のサイトが便利ですよ。
ポイント2.家賃から候補を絞る
家賃上限を会社と確認しよう
治安を確認したら、次に家賃から候補を絞っていきます。
が、その前に会社と家賃補助の内容について必ず確認をしましょう。
確認すべき内容は以下です。
- 家賃補助の上限額
- 家賃超過分の自己負担有無
- 住んでいる最中の家賃上昇に対する対応
- 管理費や駐車場代が補助対象か
この確認を最初に確認してから探したほうが、余計な手戻りが発生せずに済みます。
候補を絞る方法
家賃条件が決まったら、具体的な物件候補を探していきます。
例えば、以下の方法で物件を検索し、候補を絞っていきます。
- 会社から現地の不動産業者を紹介してもらい、条件を提示して物件候補を出してもらう
- 前任者やローカルスタッフにおすすめを聞く
- ウェブ上で物件検索をする
アメリカ駐在の方は、以下のサイトが参考になりますよ。「Rent」というページから物件検索ができます。
https://www.zillow.com/
ポイント3.内見する
物件候補が数個に絞れたら、日本と同様に内見に行きましょう。
中には内見は行かないで決めてしまう、という人もいますが、個人的には絶対内見した方が良いと思っています。
内見時の確認ポイントは以下のとおりです。
確認ポイント1.周辺の雰囲気
内見では、まず周辺環境を確認します。
目的は治安を自分自身で確認することです。
しつこいほど言いますが、海外駐在においては「駐在員としての職務を全うできる状態であること」が何よりも大事。
そのために治安は最優先されるべきなのです。
例えば以下のような点を確認します。
- 建物周辺に人通りがあるか
- 夜でも街灯があり暗くならないか
- 落書きが多い、注射器が転がっているなど、不安なポイントがないか
下調べ上は治安が良いとされている場合でも、実際に行ってみたら危険な気配を感じるということもあります。
またお子さんがいる場合は、通う学校がどこになるか、通学路や学校周辺の治安はどうかも検討ポイントになります。
感覚を研ぎ澄ませて周囲を観察し、「自分には合わないな」と思ったら地域を変える勇気も大事です。
確認ポイント2.施設全体の清潔さ
次に自分の住まい周辺に限らず、施設全体の管理状態を見ます。例えば共用部分などが良い例です。
- エントランスが清掃されているか
- 廊下や階段にゴミが放置されていないか
- ゴミ置き場のルールが守られているか
- ほったらかしになっている修理箇所はないか
管理が行き届いている物件では、日常的な清掃や点検が定期的に行われているといえます。
そのため、設備の故障や共用部分の不具合が早い段階で発見され、問題が大きくなる前に対応される=住みやすい物件と言えるでしょう。
また、管理会社が常に状況を把握している物件では、入居者同士の騒音やゴミ出しなどの生活ルールも守られやすく、入居後に余計なトラブルに巻き込まれる可能性が低くなります。
確認ポイント3.日当たり
最後に自身の住まいそのもののチェックです。
ここで真っ先に確認するべきは、日当たりだと思います。
なぜなら日当たりは生活リズムに直接影響する上、住まいを決めた後に変えることができないからです。
特に欧米人は目の色素が薄いため(日本人から見ると)日当たりの悪い部屋を好む傾向があるそうです。
なので、自然と日当たりの悪い物件の数が多くなります。
実際に私も内見3回、物件を10件弱見ましたが、ほとんどの物件は日当たりが悪く、日中でも部屋のほんの一部にしか日が入ってこない部屋がほとんどでした。
まあ1階という条件をつけていたからというのもありますが…。日本人的には、やっぱり日当たりが良い部屋が嬉しいですよね。
ということで、以下のようなポイントを確認したり、イメージしながら内見しましょう。
- 日中に自然光が入るか
- 窓の向きと周囲の建物の位置
- カーテンを閉めずに生活できそうか
確認ポイント4.その他個人的な条件
最初の3つを満たせば、そんなに大きなハズレ物件にはあたらないでしょう。
あとは自由に、自分の好きな条件を付けていきましょう。
例えば私は以下のような条件をつけていました。
- 1階(趣味で重たいものを運搬するので)
- 1LDKのように寝室が確保できる間取り
- 600sqft以上
まとめ
海外駐在時の住まい探しは、日本での引っ越しと同じ感覚では進められません。
土地勘がなく、治安や家賃相場も分からない中で選ぶ必要があるためです。
だからこそ、住まい探しの軸として最初に意識すべきなのは、「駐在員としての職務を全うできる状態であること」です。
そのうえで具体的には
- まず治安を最優先で確認する
- 次に会社の制度を前提に家賃条件を整理する
- 最後に内見で周辺環境や管理状態、日当たりを自分の目で確かめる
という順序で検討すること。
この手順を守れば、条件に振り回されて迷い続けることも、入居後に後悔する可能性も大きく減らせます。
海外駐在において、住まいは単なる生活の場ではありません。仕事のパフォーマンスと心身の安定を支える、重要な土台です。
ぜひ本記事の考え方を参考に、安心して海外生活をスタートできる住まいを選んでくださいね!

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